気まぐれな覚え書き
2012年

2012.4.13ブリード再開
昨シーズンはオオクワのブリードを中断した為、完全にネタ切れで(汗)気が付けばもう4月・・・
2月中旬に越冬(実際には休眠かな?)させていた種親を起こし温室ねて活動とペアリングを済ませ、さぁ!2年振りにブリードを再開です。
今期は、3♀をセットしキャパを超えない程度に産卵してもらう予定です。
ブリードの内容はと申しますと、A.G.O血統のみのブリードで、天然♀からの完全インラインが1セット!アウトラインと戻し交配を重ねた後のアウトラインが1セット(これがなんかややこしくも大型のみでブリードしたライン)! そしてこの戻し交配からのインラインが1セット!と3セットを組んでみました。
セット翌日には材を齧り始めた様だけど上手く産卵してくれるか?

早くも齧り始めたかな?

また、羽化までの長い飼育期間が始まったということで、放置しすぎでショボイ結果にならぬ様にしたいと思います。

あ!そろそろ春の材採集の季節だなぁ〜

2012.4.24新潟県産ネブト
昨年採れたネブト幼虫(F1)ですが、先日『そろそろ繭玉になってる頃かな?』っと飼育容器をひっくり返してみたところ、2幼虫共に繭玉を形成していました。しかも大・小ですので♂・♀っぽいかな^^
昨年羽化の2♀も無事越冬し、『これなら次世代に繋げれる!』っと一安心♪
繭玉を割ってみたい衝動に駆られながらもグッと我慢し、飼育棚に戻しておきました。

そんで何気に『そういえば天然♂にもう1匹♀を掛けて産卵セットを組んだの忘れてた(汗)』
飼育棚からネブトの産卵セットケースを取出し蓋を開けてみると、マット状で息絶えた♀個体の亡骸が・・・

『ずっと放置だったからダメかな!?』っと期待をせずにケースをひっくり返し、マットを崩してみたところ!

おっ!なんと繭玉が出てきました。(それもちょっと大き目!)

繭玉を耳元で振ってみると中で”ゴロンゴロン”とローリングの気配がします『ラッキー♪』



棚ボタ的に現れた繭玉!ラッキー♪

もっと産んでくれてたら良かったのだけれど、取り敢えずブリード成功って事でオッケーだな^^

羽化したら又報告しますねぇ〜♪


2012.5.3新潟県産ネブト
先日掘り出したネブトの土繭を『やっぱ羽化まで我慢できない(汗)』・・・と本日、ちょびっとだけのつもりでカッターナイフで削ってみました。
大きい方の土繭は振るとコロンコロンと感触はあるものの蛹特有のローリング感がありません、『もしかして堕ちた?』
恐る恐る表面を削ると、中から♂の蛹が現れました!取り敢えず生きてる^^
続いて♀と思われる小さい方の土繭を削ると、今度は羽化したての♀の成虫が登場しました^^
予想通りの♂・♀なので如何にかブリードが続けれそうです。

さて、中身の確認が出来たのでもう一つの土繭は自然羽化まで待ちますかな^^


中から現れた♂蛹
(ちょっと早まった行動だったかな?)


羽化したての♀個体


この1ペアから多くの子孫が誕生してくれたら良いですねぇ♪

その前に昨年羽化の♀が3個体いるので、成熟した♂個体を採りに行かねばです(汗)


2012.5.21新潟県産ネブト
蛹ネブトがどうやら羽化した様なので画像を頂戴しました。
どうにか無事羽化してくれたようですが、未だ赤味をおびているので手に取って確認するのはもう少し後で・・・
でもサイズが気になりノギスを当ててみる!
どうやら27oってとこでしょうか? 『25oを超えると小さいながらも迫力がある』


少し顎ズレ?
もう少し固まったら取り出してサイズを測定します。
はたしてこの♂は今期ブリードに使えるのか?昨年羽化の♀が堕ちる前に何とかブリードしたいと思います。


2012.5.26コルリ採集・・・の筈が・・・
5月下旬の晴天日といえばコルリ採集!
昨年は時期を外してしまいボウズの結果に終わりましたので、今年は絶対採る!と気合十分で挑みました。

午前10時、現地に到着し・・・唖然!
道路が封鎖されていて奥の林道入り口駐車場まで行けないので、車を降り歩いて林道まで行く事としトボトボと足を進めました。『車だと直ぐなのに歩くと凄い遠い・・・てか普段歩かないので疲れるぅ』

1時間ほど歩き如何にか林道入り口まで辿り着き、ここからが本番!コルリの待つ林道に突入です。
林道の路肩にはいつもなら無いはずの残雪が大量にあり『なんか嫌な予感』
それでも何処からともなく『エゾハルゼミ』の鳴き声が聞こえ!時期的には良いのだが・・・
肝心のブナの新芽がまだ芽吹いておらず、『1〜2週間早かったかな?』

坊主のまま来た道を帰るのも気が遠くなるし、道路脇には手ごろの倒木がわんさか有るし・・・材採しながら戻る事とし、
眼に入ったブナの倒木を削ってみる事に・・・
少し削ると、早くも不明幼虫が現れ、意気揚々となりました。
多くは要らないので、不明幼虫2個だけ出して、下山しました。

今期、後1回は来てなんとかコルリ採集を楽しみたいと思いますが来れるかなぁ・・・


道路脇にはまだ残雪が・・・

残雪に行く手を阻まれ・・・

透き通った体の不明幼虫が(かなり小さい)・・・

画像を撮り忘れましたが、この後に出た幼虫・・・
クリーム色の頭をしていて、なんの幼虫かさっぱり判らん(笑)
ネブトが出る場所でもないし、大きさから言ったら多分コルリなんだろうか?

取り敢えず羽化したら報告します。


2012.6.1オオクワブリード
本日仕事が休みと言うこともあり、コルリのリベンジ採集へと行きました。と言っても例のゲートが開いてなければ即断念のつもりでしたが(笑)
案の定まだ開放されておらず、すぐさま先日見付けた灯火採集ポイントの再確認へと向かい樹相をチェック!


こんな感じのポイント!

アップで!
早々とお山を後にして昼過ぎには帰宅しました。
帰宅後やることも無く、『オオクワとヒラタの産卵セットでも割り出すかな』と思い立ち、まずヒラタのセットを!
結果:幼虫6匹と卵3個と狙い通りの数を確保!『今年こそ70oを超えて欲しい^^』

続いてオオクワ!(A.G.Oのバッククロスライン)
実はこの材は2セット目でして、最初の材があまり齧ってくれてない様に思え、安いカワラ材を使用したのだが最初の材から15匹の幼虫が採れて本当なら再セットを組まなくても良かったみたい(笑)
で、結果は幼虫6匹と卵が23個と大当たり! 『2週間弱で親♀を取り出してこの数?』最初の材と合わせて44匹・・・
その他の2ラインでも15匹と8匹で、今期の総数67匹!(50くらいを目標にしてたのでまずまずの結果でしょうか?



ド初齢くんが^^


卵がいっぱい・・・

今期は割出時期を揃えたのでしっかりと温度管理を行い、大台を達成したいと思います。



2012.7.1新地開拓?
今期一回り目の月齢も終わり、今年こそは(?)との思いから、県内の新地開拓の探索に出掛けました。まぁ本当の目的はミヤマの樹液採集ポイントを探しに・・・なんですが(^_^;)
で!訪れた土地は過去に何度か灯火採集を行い、実績のあるお山から更に奥地へ!
林道入り口から20キロ程車を走らせ、辿り着いた場所は正に山奥でございます(汗)
しかし、この地方でよく目にするナラ枯れも無く!ブナとミズナラが混在する如何にもオオクワガタが棲息するには申し分ない感じゃないですか^^多分今まで採集者もなく手付かず状態かも。
しかも、トラップを張れそうな開けた場所もあり!更に周辺にはブナの立ち枯れも数本も発見!
材割すればオオクワが入ってそうだけど、脚立が必要なのでまた今度と言うことで・・・
『新潟県内にまだこんなポイントが存在してたとは!家からの距離も100キロ圏内』

ただ、問題が何点か・・・@独りでは来たくないくらいの山奥 A如何にも何かが出そうな廃墟と化した宿泊施設が(トラップしてると誰かが窓から覗いてそう・・・) Bこの林道、過去に何度も崩れ、何年も通行止めになってる為、入ったは良いが帰りに崩れてたら心配・・・
ってな訳で此処に行くとしたらシーズン中1回で良いかも(笑)しかもオバケが出そうだから絶対に独りは嫌(>_<)!!
クワ友I氏を誘ってみようかな(^_^;)


フサフサのモコモコ状態


ん〜!ライトONしたい(^_^;)


90度左のアングル!こっちも良さ気。


周辺にはブナの立ち枯れが!
そのうちネ(^_^;)
新地探索も終え、帰宅途中にヒラタの棲息する柳ポイントに立ち寄りまたまた探索開始!
今期、何度か調査に訪れたが、中々ヒラタに出会えず『今期は発生が遅れてるのかな?』って感じだったのだが、今日は居ました!
久しぶりに見る天然ヒラタ。
見た感じ40o中盤かな!?一応確認のため抜こうと試みましたが洞の奥に逃げ込まれ断念(汗)
しかし、ペアで居た26oの♀を抜き!現在飼育中のヒラタのアウト用にお持ち帰りしました。


『新潟県産ヒラタ』
ワイルドだぜぃ(^。^)y-.。o○
2012.7.8ヒラタパラダイス
先週、今期初ヒラタを確認したことと、この数日間の降雨により充分湿度もあり『そろそろヒラタ発生ピークかな?』
と考え、採集仲間のI氏を誘いヒラタポイントへ!
ポイントに到着し、まずはいつもの樹から・・・何も居ない(汗)
続いて奥の御神木(?)へと草むらを突き進み!『あっ!ノコ!』『あっ!こっちもノコ』
普段ライトトラップには良く飛来し、感動もないノコなのだが樹液に付くノコはちょっと違う感動があるかも^^

ノコの確認に少々ご満悦気味にその場を離れ、次なるポイントへ
車を走らせながら良さそうな樹が目に付くと藪をかき分け確認に向かう^^
やがて如何にも!って感じの樹が目に入り、樹に近づくと・・・居ました居ましたヒラタクワガタが\(◎o◎)/!

今回、他のポイントも初めて探索し、今までのポイントよりヒラタの棲息数が多いポイントを発見!
確認できただけでも30頭を超え、ただ全て40o中盤の個体の為リリースしました。
中には50oオーバーの個体も採集したのだが、符節欠けの個体の為やはりリリース・・・
途中画像を撮るのも飽きたので(笑)確認してはリリースを繰り返しの採集だったのですが今後につながる一日となりました。


2012.9.1ヒメオオ・ブリード(?)
採集シーズンオフの楽しみ方の一つ!ブリードですが、今期オオクワとヒラタに加えミヤマも少しながら幼虫が採れました。
あと他に何か面白い種は無いか?と模索していると、『そういえば某クワ雑誌にヒメオオの産卵セットについて記載されていたな。』と言う事で先日の灯火採集でヒメオオ♀が採れていたので見様見真似で産卵セットを組んでみることにしました。
まぁ産まないとは思うけど・・・

早速、『○○のふもと』よりカワラ材を購入し、いざ実践です^^



カワラ材:○○のふもと製品450円
(樹種は不明だけどコナラっぽい)
直系12p

水草:ダイソー100円    


湿らせた水草を3〜4p程敷き






カワラ材を袋から取出し


菌糸の部分と樹皮を適当に剥ぎ取り

中プラケに置き隙間に更に水草を詰め込みます。




今回使用のヒメは
新潟県産の38o♀
この他に37o♀の2頭を使用


ケースの隅にゼリーを置き♀を投入!

雑誌では♀を投入の前に3〜4ヶ月間材をネカセテ充分朽ちらせる様な事を書いていましたが、あまり本気モードのブリードでは無いので仕込みから♀セットまでを一気に行いました(笑)
産まなくて当然!産めばラッキー的な産卵セットですが、2〜3ヶ月はこのまま放置を決め込むつもりです(^_^;)


因みに今回使用したカワラ材ですが、今期オオクワブリードの際良く産んでくれた材なので少しだけ期待しちゃいます。

2012.9.30標本
灯火採集シーズンも終わり、更にブリードも変化の見られない時期になりました。
ネタ無し!っと言う事で何か無いかな?と考えていたら・・・『そうだ!今シーズン採集オオクワの標本個体があるじゃないか!』と言う事で今回は7月13日採集の『山形県産オオクワ66o』です。
採集した時も『中々カッコいい個体!』と思っていましたが、こうして標本にしてみると『形の良い綺麗な個体』です。

撮影の際の光の充て方等ももう少し工夫して、『更に良く見せる』様にカメラ技術も勉強しなくては(^_^;)

展足の際、今まで気にも留めなかった繊細な部分等・・・今回標本家の方に指導を受けながら作成しましたが、まだまだ、より繊細な部分が不足してました(汗)

今期オフシーズンはしばし標本にハマろうかと思います。


2012.12.30標本
気が付けば今年もあと一日で終わり・・・
この1ヶ月は忙しくクワ活動から離れていました(汗)9月に過去の標本の修正を行ったのだが『そろそろ乾燥しただろう』と展足針を抜いて確認してみたら・・・腹部に少々カビが(*_*)
どうやらその後の管理が悪かったみたい(涙) とりあえずエタノールでカビを綺麗に拭き取っておきました(笑)

で!今回の標本はこれ(^_^;)
人生初採集のオオクワ(2004.6.6採集)※ホントは同日採集の♀が人生初なのだが・・・
2年間の飼育中に口髭やフセツが欠けちゃいましたが、死んだ後にどうしても残したい思いから初めて標本にチャレンジした個体でもあります。
展足も各部バラバラであった為、今回修正してみたのだがそこそこ形になったみたい(^_^;)
しかし、こうしてみるとやっぱ綺麗な状態で残しておけたら良かった・・・