気まぐれな覚え書き
2011年

2011.2.27標本(思い出の個体群?)
めちゃくちゃ久々の更新です。
長年使っていたWIN XPも動作がかなり遅くなり、昨年末にPCの新調をしたわけですが!今回とあるPCショップのBTOを購入。ところが到着当日から不具合が発生で・・・修理に預けたり、戻ってきては又不具合でどうにもクワガタどころじゃありませんでした(採集シーズンじゃなくて良かったぁ(汗))
購入から3ヶ月も経ち、ようやくサクサク動作です。

さて、今年最初のHPネタは一昨年から作り始めた県内と隣県で採集したクワガタ達の標本です。
この標本箱のコンセプトは近隣で採集できるクワガタの大・中・小&♀(一部コンセプトから外れる種もありますが・・・)

まだ未完成ではありますが、全てが採集における思い入れのある個体達です。

上段中央には当然(?)オオクワを配置し、向かって左はミヤマのほぼ同サイズの(基本・フジ・エゾ)の三型を、右にはコクワ50oオーバー個体、中段左はヒメオオ(大・中・小)・・・ケース中央にはヒラタ(大・中・小)を、その他ノコ(何故か未完)アカアシ、ネブトにスジ、オニ、コルリと下段は小型種が並びます。


上段中央には当然(?)オオクワを配置し、


(基本・フジ・エゾ)の三型を並べ!


中段左はヒメオオ

ヒラタ(大・中・小)も


ネブト

オニクワ

コルリ・・・
(眼が疲れた一品)




おまけは『My Guinness』のミヤマのペア
♂は近隣では貴重の70oup
♀も展足乾燥後でも44o(生体時は45o弱)

※何気に大事な1箱!

てな訳で(どんな訳じゃ!)今シーズンはこの標本箱の完成を目指して採集活動に励みたいと思います^^
そろそろ老眼になりそうな年齢なので(汗)小型種を先に完成させねばぁ(笑)


2011.4.26新潟県産ヒラタ採集(幼虫)
今年もこの季節がやってきました。春の河川敷ヒラタ幼虫採集!
昼頃家を出発し、いつもの河川敷へ♪ 昨年と同じポイントにて材を物色し手始めに一太刀投入。

サクッと良い感じの白枯れです^^もう少し削ると食痕が現れ、見るからにコクワとは違う太めの食痕です。

主を追いかけ更に削ると・・・現れました^^コクワじゃない幼虫!『このオレンジ色は・・・どっちだ?ヒラタなのか?ノコなのか?』
未だに悩んでしまう(汗)
昨年もひとつの材にノコとヒラタが混在していた事から非常に困ってしまう・・・まだまだ勉強不足です(笑)

その後も同様の顔をした幼虫を2〜3個追加し、今日の採集を終わりとしました。
今季手始めの採集にしてはマズマズかな^^


2011.5.4新潟県産ネブト採集
春の採集の楽しみでもあるネブト採集!
昨年の採集個体の殆どを手放し、ブリード用に残した♂個体も昇天(涙) 
現在♀のみ5個体を残すのみとなってしまい『ヤバい・・・このままではブリードが出来ない(汗)なんとしても♂を採集しなくては・・・』っという焦りから、いまいち乗り気でないI氏を強引に誘いいざ!ネブトの待つポイントへと車を走らせたのでした。

すっかり雪の消えたポイントに到着し、さっそく材を物色^^

しかし、そう簡単には良材が見つかる筈もなく、時間だけが刻々と経ちます・・・

漸く土中より掘り出した何となく良さ気な1本の材をI氏に託し、私は更なる材を物色^^

少しして後方よりI氏が『出ましたよ!ネブト』との声が!

近寄ってみると小さなネブト初齢幼虫が顔を出してました。

慎重に幼虫を取出し、その材を更にI氏に削ってもらう事とし、私はその材が埋もれていた場所の捜索に・・・

すると又、後方から『うわ!!』悲鳴に近いI氏の声が・・・ 『成虫が出ました!!』

『何ですとぉ?』と近づくと・・・『でもやっちゃったかも・・・』とI氏

出た成虫を確認してみると超貴重な新潟県産ネブトの♂成虫が・・・しかも大歯!

前胸に斧がヒットした様でヒビが入っちゃってます(涙)

本日の大本命が無残な状態です。『でも何とか生きてる様なので持って帰って標本にでもするか(汗)』


ちっちゃな初齢ネブト


新潟県産天然ネブト♂(21o)
前胸にヒビが・・・

結局その材からは追加が無く、次の材に挑戦です^^

腰も痛くなってきたのでそろそろ・・・っと最後に怪しげな材を引っ張り出し、削り始めました。

あきらかにネブト以外のものと思われる食痕が無数に走ってるが、その部分は避けて分解の進んだ部分を削ると直ぐに、『出ましたネブト』

またまた当たり材?・・・が!違った様で2〜3個のネブト幼虫で打ち止め!



違う材からも・・・


またまた出ました^^

腹も減り、腰も大分辛くなってきたので本日の採集は終了とし、ポイントを後にしました。

結果:ネブト幼虫4成虫1、その他(スジクワ・コクワ)幼虫6


尚、瀕死と思われた成虫♂ですが!意外にも元気な状態で普通に活動しているのでブリードに使えそう(ラッキー♪)
帰宅後、昨年秋に採集した天然♀(既に越冬から覚め活動中)とのペアリングを開始しました^^


♀も充分成熟してるので、交尾さえ済めば無事産卵してくれるでしょう♪

2011.5.11新潟県産ネブト(ペアリング)
天然ネブトのペアリングから数日が経ち、交尾を嫌がり(?)逃げ惑う♀を遂に捉え(笑)
羽交い絞めから一気に交尾器を挿入(笑) 人間界だったら犯罪ですw

いいじゃねぇか(笑)


おりゃ!!観念しろい(笑)

交尾を確認し♂♀を分け、♀は産卵セットへ直行!
♂は次なる舞台の昨年羽化の材割採集からの2♀の待つプリンカップへ移動(天然♂には申し訳ないが、休む暇を与えません(笑)
一通りのペアリングが済んだら安息の場を与えるから頑張ってね♪

7月中には幼虫が確認出来たら幸いです。
多く採れたら色々と実験を取り混ぜ飼育してみたいと思います。


2011.7.3新潟県産ネブト(ブリード)
5月中旬に組んだ天然ネブトの産卵セットを暴いてみました。(2ヶ月弱経っているので上手くしたら幼虫を回収?)
結果は・・・惨敗(涙)
やはりマットを選ぶのか?でも、幼虫を羽化させたマットだしマットがNGな訳では無いだろうと同時期に組んだ昨年羽化の材割幼虫羽化個体×天然♂の産卵セットを暴いて見ると・・・『これもダメかぁ(涙)』とマットの隅を崩したところ、『あれ?幼虫!』


失敗と思ったら幼虫が!

結局セット内からは初齢幼虫が2個・・・と成功とまではいかずも無事ブリードが出来た瞬間でした。
尚、天然♂が健在のうちにもう1匹、昨年羽化の材割幼虫個体とのペアリングも済んでいるので本日産卵セットを組んでみました。
今度はもう少し多く産卵して欲しく思いますねぇ^^


2011.7.18河川敷
今期の灯火採集が思うように出動できないなか、クワ採集に対するモチベーションは維持できてます^^
そこで、本日
毎年ヒラタ採集に訪れる河川敷へ脚を運んでみました。(実はこの河川敷は今の勤務地から近く、15分も車を走らせれば到着♪)

ポイントに到着し、早速調査開始^^

点在する柳を1本づつ見ていき、『おっ!今年も確認。新潟県産ヒラタ♪』

2〜3匹のヒラタを確認し、他にコクワやカブトも確認出来ました。(以外にもノコが確認できなかった。)

又・・・悲しい事に何本かの柳には、明らかに人口的なものと思われるドリルで開けた洞や鉈で付けたと思われる削り口からの樹液の染み出しがあり、ちょっとショックな気がしました。


今年も確認!ヒラタクワガタ

違う樹にも確認

懐中電灯の灯りに驚き!被りに隠れようとしてます^^

ん〜!被りが浅く上手く隠れられない(笑)

カブトも確認!



誰が開けたか人口洞!
中にはヒラタ♀が・・・

今回、確認出来たクワ・カブ達は採取せず!そのままリリースし、帰宅の途に就きました。
 
1昨年、ここの河川敷には整備工事がはいり、木々も半数近く伐採されてしまったが!いつまでも昆虫達の棲める環境は残って欲しいと思います。



2011.8.8・9近隣調査
すっかり月齢も良くなく、暫くはライト・トラップもお休み!という事で8日・9日と近隣のクワガタ調査に出掛けました^^
自宅を早目に出て一応、オオクワ目的の外灯パトロールへ!しかし・・・やはり月の影響か?普通種すら拾えず(涙)
早々に切り上げ、ヒラタポイントへと向かい、柳林の調査を開始♪『よしよし、今夜もヒラタを確認』
今回は、ちょっと良いサイズの♂をブリード用に持ち帰り!他にカブトやコクワも確認『何故か?ノコが居ない・・・』


今夜も確認!


アウトブリード用に持ち帰り

出発時には明け方まで調査を続けようかと意気込んで家を出たのに既に眠気が・・・
結局、睡魔に勝てず本日は帰宅となりました(汗)


そして2日目!起床後暫くボーッとしていたけど、『せっかくの休日だから昼間の調査にでも行くかな』との思い付きで、近場の里山に向かい調査開始♪『実績情報も不明だけどどこ行けばクワガタに出会えるか?』と適当に車を走らせ、ちょっとした林道を発見!看板には全長14キロと書かれ、『ちょっと探索に行ってみるか。』
林道を登る事10分程で頂上付近に到達、が・しかし頂上では道路の工事の通行止め『なんだよ!通れないなら入口に書いといてくれぇ』と思いながらも車をUターンさせ、来た道を下る事に・・・
登って来る時には気付かなかったが、道路脇の沢に柳の群生があり『ここが標高1000Mならなぁ』しかしここは里山でヒメオオが居るわけでも無く・・・柳をチラ見しながら走ってると『ん!? 何か付いてる!』
道路脇に車を寄せて、その物体を確認しに行くと・・・『おお!ベストショットなシーンでは無いか。』
なんとミヤマのメイトガードのシーンに遭遇♪


ズーム最大で!


拡大してみると逆光でせっかくのシーンが・・・


更に別の樹にもミヤマが


アップで!!


ノコも確認!


アップで!!


ついでに猿も発見^^


カメラに気付きすまし顔^^

普段はライトトラップや外灯でしか目にすることが無いミヤマクワガタを、樹液やルッキングで確認出来るポイントを発見し、いつか『大型ノコや大型ミヤマを樹液で採集したい』との念に駆られながらポイントを後にしました。
採れたクワガタを何でもかんでも持ち帰るのではなく!『棲息ポイントの発見と確認そして保護!』

クワガタ採集の楽しみ方を改めて感じた2日間の近隣調査でした。


2011.8.18ザ・国産
一昨年採集した、当地方では貴重サイズ『新潟県産ヒラタ』のブリードを何気に続けていた訳ですが、年々親超えで少しづつサイズアップしています。(と言ってもまだまだ目標の70oには届きませんが・・・)
今期羽化した中で中々良い感じの個体が羽化してきました^^
多数の採卵をしなかった為、飼育数は6匹と少ない中で良くぞ伸びてくれた!って感じです^^



WF2新潟県産ヒラタ(66o)


元親ワイルドから受継がれている明瞭なギザ!


見飽きのこない奴(笑)
やっぱ国産は良い♪


『こんな個体が羽化してくるならもっと沢山採卵しておけば良かったょ!そしたら更に大型が出たかも?』等々言っても後の祭りです(笑)
次世代に思いを馳せて!成熟が早いと言われるヒラタなので、『後食を始めたからそろそろ良いかな?』
っと先に羽化していた兄弟♀をケース内に投入!・・・しかし・・・ガブッ!・・・『おいっ!やめれー(汗)』
テリトリーに侵入した敵と思ったのか?いきなり♀に噛みつきやがりました(しかも全身を震わせて力いっぱいに・・・)
どうやら未だ♂は成熟していない様なので、♀をケースから取出し、もう少ししたら再チャレンジしたいと思います。


※実はこのあと先日採取のワイルド♂のケースにこの♀を投入したけど、またまたガブッ!・・・
この♀、余程の不細工面なんですかねぇ(笑)

2011.9.10昆虫館
灯火採集のシーズンを終え! ヒメオオの季節へとなった訳ですが・・・今期、新天地をお求め近県の標高の高い土地へと調査を兼ねた活動を実施しましたが、柳の群生はあるのにヒメオオの確認が出来ず・・・不発に終わりました(笑)
そんな中、移動中に見つけた昆虫館の看板が気になり本日見学に行ってきました^^


よねざわ昆虫館へ♪


展示室へ♪


綺麗な蛾蝶の標本が^^
(マニアな人には宝石箱ですな!)

山形県・福島県の昆虫


オオムラサキが・・・


何気に興味を魅かれた水棲昆虫
ゲンゴロウが欲しくなりました(笑)


トンボ
ヤゴと成虫!


当然世界のクワガタもあり〜の


ん〜!デカイ


こんなのもあり〜の


子供が喜びそうです。


ヘラクレスもあり〜の


デカイなぁ・・・


そして、ジオラマ標本もあり!


オオクワのジオラマ・・・


ノコも(生きてるみたい)

そして今回の目的(?)
山形県・福島県のクワガタ

見慣れた面々


大産地ならではのオオクワも!
(ラベルの産地をしっかりチェック!)

そんでもって一番気になるのがこいつ(笑)
棲息北限の山形県産『ネブト』
ラベルに記載の産地をチェックチェック♪


ヒメオオは当然あの有名林道産(左個体)
他の2♂1♀は山形県産
意外にも標高は高くない産地の個体(灯火採集かな?)

今回の昆虫館見学では、標本の配列の仕方や山形県内に於ける絶滅危惧種に指定される昆虫など、中々勉強になる見学でした。意外にも山形県内ではダイコクコガネが絶滅種になっていてビックリでした。

そして帰宅後!ラベルに記載された採集地をネットで調べ、後日現地調査を実施したのであった(笑)
ヒメオオに関してはルッキングというより灯火採集に良いポイントでしたが、ネブトのポイントはいかにも棲息していそうなポイントで
採集魂に火がつきそうでしたは(笑)
晩秋にはネブト採集を敢行してみようかと思います^^



2011.11.27材割採集(目的種:?)
めちゃくちゃ久しぶりの採集〜♪
雪の降る前に今年最後の際中に行きたい!って事で本日行ってきました^^

夏場の灯火採集で何度も通った採集地を目指し車を走らせ、現地に到着して唖然・・・『既に雪が積もってるしぃ・・・』
目的の林道は冬のゲートで閉ざされ敢え無く断念(汗)
第二目的地に移動し(ここはゲートは無く奥へ行ける!昨日スタッドレスタイヤに換えておいて良かった。)

林道をゆっくりと突き進み!良さ気なポイントを見付け早速採集を開始です。
降り積もった雪をスコップで除けて材を探すこと数分!ちょっと大き目なブナの倒木を発見し集中攻撃です。

少し削ると直ぐに何かの食痕が現れ、テンションもアップ!
現れた食痕を削って行くと主が登場・・・ん〜確定コクワじゃん(汗)
その後もその材からはカナブンの幼虫やらカミキリの幼虫やら・・・挙句の果ては越冬中のスズメバチまでも・・・

帰宅の時間を考えるとそろそろ終了かな?って時です!少し大きめの食痕が現れ!『おっ!これはコクワでは無いでしょう♪』
と食痕を追い更に削ります。っとその時『主が登場!!!』『この大きさだとコクワでは無い!でも材の状態からしてもオオクワでも無い!』『う〜〜ん?何の幼虫?』っと幼虫の同定が出来ないシロート採集者が悩んでしまいます(笑)


既に雪が(汗)

雪の林道を突き進みます。

早速登場の幼虫

お前はコクワ?

ぎょえ!スズメバチぃ〜(汗)

スジクワ♀成虫も登場

チョット大き目の怪しげな幼虫

君は何クワ?

手に乗せ確認するも判んない(汗)


多分あのクワかなぁ・・・

最後に何に羽化するか判らない不明幼虫が出て、今日はワクワク感のある採集でした。
春先には又このポイントに訪れたいと思います。
また、この幼虫ですが恐らくアカアシかもですが羽化したら報告したいと思います。